LevCo1day ─ ②
距離感でつくる
ラポール
接し方(距離感)
會澤 龍一郎 / 株式会社LevCo 代表取締役
はじめに
コミュニケーションとは
情報を伝えること。意思を、疎通させること。
……でも、それだけ?
同じ「ありがとう」でも、心に届く時と、届かない時がある。
前提
言葉だけが、コミュニケーションじゃない
表情・声のトーン・間・姿勢・雰囲気
そして 距離感。
言葉は、コミュニケーションの一部でしかない。
距離感の正体
警戒心と、パーソナルスペース
- 人には、踏み込まれると不快な"心の縄張り"がある
- 仲良くない人が近づくと、無意識に引く(防衛本能)
- 距離は近づければいいんじゃない ── 信頼関係に合わせて調整する
フレーム
信頼関係の階段
▲ 信頼 高い
※「ここまでいくと、もう教祖です(笑)」── 口頭だけ
各段階の接し方 ①
他人 / 知人
他人
大事:安心感を与える
警戒心が一番高い。踏み込みすぎない。
笑顔・明るい挨拶・適度な距離・清潔感・柔らかい声・急かさない。
知人
大事:接触回数を増やす
名前を呼ぶ・挨拶する・軽い雑談・前の話を覚えておく。
少しずつ警戒心が下がる。
各段階の接し方 ②
友人 / 親友・家族
友人
大事:共通点・類似点・共感
安心して話せる状態。「自分と近いかも」「わかってくれそう」で距離が縮まる。
親友・家族
大事:理解と共感の深さ
厳しいことも受け取れる。「弱さも知ってる」「否定せず見てくれる」という信頼。
各段階の接し方 ③
ファン / 信奉レベル
ファン
憧れ・共感・期待
関係が深いとは限らないが、考え方・生き方・発信に共感。「この人の言葉なら聞きたい」。
信奉レベル
言葉に強い影響力
「この人が言うなら間違いない」。
信頼が厚いほど影響力も大きい ── だからコントロールでなく、相手のために使う。
このパートの核
同じ「最近どう?」も、誰が言うかで変わる
他人が→ なんで聞くん?と警戒する
知人が→ まあ普通です
友人が→ 実は最近ちょっと忙しくて
親友・家族が→ 実は結構しんどくて
尊敬する人が→ ちゃんと考えよう、と自分を見つめ直す
「何を言うか」だけじゃない。
「どんな関係性の人が言うか」で決まる。
ラポールの築き方
信頼を深める 5つの要素
- 自己開示 ── 自分を少し話す(最初は軽く)。「この人も人間なんだ」
- 相手理解 ── 相手を知ろうとする
- 共通点 ── 同じものを見つける(距離を縮める入口)
- 類似点 ── 完全に同じじゃなくても、近いもの
- 共感 ── 相手の感情に寄り添う(無理な「わかる」は逆効果)
信頼関係の深まり方
こうやって、深まっていく
警戒心がある▼
安心感が生まれる▼
少し話せる▼
共通点・類似点が見つかる▼
理解されている感覚が生まれる▼
共感が生まれる▼
信頼関係が深まる▼
言葉が、届きやすくなる
ワーク ─ 18分
信頼関係すごろく
他人→
知人→
友人→
親友・家族→
ファン→
信奉(あがり)
- 3〜4人グループ。カードを引き、お題(自己開示/相手理解/共通点/類似点/共感)を実践できたら1マス進む
- イベントマスに止まったら指示通り(共感成功=+2、話を遮った=−1 など)
- 勝ち負けはおまけ。「距離が縮まった感じ」を味わうのが本当のゴール
振り返り
一番グッときた瞬間は?
ゲームの中で、自然に──
自己開示して、相手を知ろうとして、共通点を探して、共感していた。
それ、全部「接し方」の中身です。
持ち帰り
明日から使う「接し方」を1つ決める
- まず軽く自己開示してみる
- 相手の「頑張ってること」を一つ質問する
- 会話で共通点を一つ見つける
- 類似点(似た経験)を探してみる
- 「全部はわからないけど」と言ってから共感する
隣の人に「私はこれにします」と宣言 ── 言葉にすると、人はやる。
② まとめ
キーメッセージ
- 信頼関係が浅いのに距離を詰めすぎると、警戒される
- 信頼関係が深いほど、同じ言葉でも届きやすくなる
- コミュニケーションは、言葉を届ける前に言葉が届く関係性をつくること
- ラポールとは、相手が安心して受け取れる関係性のこと
LevCo1day ─ 結び
締めのことば
會澤 龍一郎
今日、学んだこと
4つの技術
伝え方
接し方
魅せ方
聴き方
どれも、明日から使える実用的な技術。
1本の糸
4つは、つながっている
同じ言葉でも、誰が言うかで届き方が変わる。
(②で、体感しましたよね)
伝え方も、魅せ方も、聴き方も──
その効き目は、相手との信頼関係の上に乗っている。
技術はテクニックで終わらせず、信頼を築く道具にする。
最後に
今日学んだことを、
まずは目の前の一人に。
うまくいったら「お陰様」。うまくいかなかったら「自分の落度」。
それが言える人の周りに、人は集まります。
明日から、楽しんでいきましょう。